実はかなり昔の話ですが、温浴施設のリラクゼーションコーナーで、あかすりの仕事をしていた時期があります。
あかすりは、お客様が男性でも女性でも、基本的には女性セラピストが担当するのが一般的でした。
男性のお客様の場合、ごくまれに男性セラピストが対応することもあったのですが、当時も今もかなり珍しい存在です。
そして、男性セラピストを希望する男性のお客様は…あまり多くありませんでした。
性別の問題は、立場を逆にすると大きな問題になることもあります。
なかなか難しいところですよね。
そんなことを思い出したので、今回は**介護現場での「異性介助」**について書いてみようと思います。
介護では同性介助が望ましいと言われている
原則として、介護の現場では
「介助は同性が望ましい」
と言われています。
特に入浴や排泄など、身体に触れる場面では、利用者さんの尊厳や羞恥心を守るためにも大切な考え方です。
ただ、実際の現場では
どうしても異性介助になってしまう場面もあります。
一番の理由は人手不足
事情はいろいろありますが、
一番大きい理由はやはり
スタッフが足りない
ということだと思います。
人手不足が叫ばれている今、
「必ず同性で対応する」という理想を守るのが難しい施設も少なくないのではないでしょうか。
現場で工夫していること
私の働いているデイサービスでは、例えば女性利用者さんを男性スタッフが介助する場合、
できるだけ肌が見えない状態まで同性スタッフが対応し、
そのあと男性スタッフに引き継ぐ
といった形を取ることがあります。
それでも対応しきれない場合もあります。
例えば、体格の大きな利用者さんです。
自力での移動が難しく、体格的に女性スタッフだけでは支えきれない場合、
ご本人やご家族の了承を得たうえで、男性スタッフが介助に入ることもあります。
利用者さんの感じ方もさまざま
もちろん、
「できれば同性に介助してほしい」
と言われる利用者さんもいらっしゃいます。
一方で、男性利用者さんの場合は、女性スタッフの介助についてあまり気にされない方も多い印象です。
ただ、なかにはとても気を遣われる方もいて、
「前を隠すタオルをください」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。
そういう場面では、こちらもできるだけ配慮しながら対応しています。
理想と現実の間で
本来であれば、利用者さんの希望どおり
同性で介助できる環境が一番良いと思います。
ただ、現場では
- 人手の問題
- 体格差
- 状況の緊急性
など、さまざまな事情が重なることもあります。
理想と現実の間で悩む場面は少なくありませんが、
できるだけ利用者さんの気持ちに配慮しながら対応していくしかないのかな、と感じています。
ただ、現場で感じるのは、基本的に好きで裸を見られたり体に触れられたりしている利用者さんはほとんどいない、ということです。
そう考えると、できるだけその気持ちは尊重したいな、と感じています。

コメント