介護現場で起きた利用者からのセクハラについて考えたこと

今回は、介護現場でときどき問題になる
利用者さんからのセクハラについて書いてみようと思います。

無縁の施設もあるかもしれませんが、経験されたヘルパーさん、特に女性の方は少なくないのではないでしょうか。

この記事を書いている時点で、私はまだヘルパー3年目です。
それでも、実際にそういった経験がありましたし、同僚の女性ヘルパーも同じようなことを経験しています。


実際にあった出来事

働いているデイで起きた、あるご利用者さんのお話です。

その方は認知症はなく、意識もしっかりしている方でした。
歩行自体はできるのですが、安全面を考えて、入浴時の移動は手引きで対応していました。

その方を担当して、ちょっと慣れてきたときの事。両手引きで移動している途中、
お互いの手首をつかんで歩いていたのですが、突然その方が手を離し、
バランスを取るような形で両胸をつかんできたことがありました。

一度目は
「私の支え方が悪かったのかな?」
と思い、あまり気にしていませんでした。

ですが、二度目があったとき
「これはさすがにわざとでは…?」
と感じました。


私が取った対策

それ以降、私は
つかまれる前に手を握ってしまう
という方法をとるようにしました。

また、入浴後の処置の際などに手を伸ばしてくることがあったので、

・片手で制する
・体の位置をずらす

などして、できるだけ触られないように対応していました。

そのうち「この人には無理だ」と思われたのか、
私に対してはそれ以降ほとんど何もなくなりました。


しかし別のヘルパーに…

ところが、その後ターゲットが変わったのか、
別の女性ヘルパーに同じことをするようになってしまいました。

センター長に報告し、担当のケアマネジャーにも伝えてもらいました。

しかし、そのとき返ってきた言葉が

「触られるような介護をする方が悪い」

というものでした。

もちろん、そういう考え方もあるのかもしれません。
介助の仕方によっては防げる部分もあるのだと思います。

ただ、そのヘルパーさんにとっては
かなりつらい言葉だったのではないかと思います。

その後、その方は職場を辞めてしまいました。


正直なところ、今でもモヤモヤしています

利用者さんに対して
「サービスを断る」「担当を外す」
といった対応を取るのは、簡単ではありません。

「わざとじゃない」と言われてしまうと、
はっきり線を引くのも難しい場面があります。

もちろん、触る側が悪いという前提は変わりません。

ただ一方で、
「触られない介助の仕方」という考え方があるのも事実だと思います。

私の場合は、以前の仕事でこういった場面のいなし方を多少覚えていたので、
ある程度対応することができました。

ですが、それを新人のヘルパーさんに求めるのは
少し違うのではないかとも感じます。


現場として大事なのは

こうした問題は、きれいに解決できるものではないと思います。

ただ、同じようなことが起きたときには
一人で抱え込まず、必ず事業所や関係者に共有することが大切なのではないでしょうか。

また、事業所としても

・担当変更
・複数対応
・サービス内容の調整

など、状況に応じて検討できることもあると思います。

何より、被害を受けたヘルパーさんが
「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまわない環境が
必要なのではないかと感じています。

そして私は今でも、
あのときもう少し何かできなかったのか
と、少しモヤモヤした気持ちが残っています。

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